大工長谷川です。
建築カフェ「しゃかん かとう屋」
6/10放送
以前トレカーサの研修でお世話になった
伊賀の土壁左官職人
加藤さんのラジオでのトークです。
加藤さんは本気で土壁を残そうと頑張っている方です。
伊賀にお邪魔した時に
僕が一番刺激を受けたのは
自宅の作業場を見た時でした。
作業場には沢山のコテや漆喰や土壁の材料や塗り壁のサンプルがありました。
その中で土の下塗りから仕上げの漆喰まで何層にも塗り重ねられたサンプルが壊れていました。
聞いてみると、わざと壊したそうです。
壊れやすい層が自分のイメージ通りなのかを確認していたそうです。
外には雨ざらしにしているサンプルもありました。
劣化の状態も確認していました。
次の現場に使う壁の弱点を探す作業です。
はっきり言って、
誰からも見えない仕事です。
直接はお金にならない作業です。
恐らく儲からない職人さんです。
でも仕事を頼むなら
誰だって
こういう職人さんに頼みたいですよね。