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町家に残る150年前の遊び心

おはようございますパクチーです。

突然ですがこちらのお庭を
よーく見て下さい
動物が一匹いるのにお気付きでしょうか?
そう
亀が池を覗いています!そしてその後ろには、、

 


おっ


カエルが亀を狙って(?)います(可愛い)
これは「町屋」の“坪庭”と呼ばれるお庭なのですが、その「町屋」とは?
“遊び心”と“生活の知恵”のつまった「町屋」について今日は少しお話させて下さい。

「町屋」とは、その名の通り「町人の住宅(または兼業住宅)」です。
町人とは商業や工業に従事する人の総称。つまり町家は武士や農民ではなく江戸時代の自営業又は勤め人の家。
そんな、ある意味その時代の“普通の住宅”である「町家」には江戸時代の人々の生活の知恵がたくさん詰まっています。
さて、町屋の全体像はどこもほとんどこの様な佇まいです。


隣とも道路ともぎりぎりまでくっついています
この素敵な格子も兼業住宅の場合は特に色々種類があるようです。(酒屋格子、米屋格子、織屋格子、呉服屋格子etc…)
そして玄関先でおもしろいのはこの仕掛け!


なんの変哲もないこちらの玄関。 よく見ると


ねじがこれはおそらく日中ねじを外し、倒してお店の商品を陳列していたのではないかと言われています
住宅の中にも


こんな可愛い階段収納や


組子の曲がりを抑えつつつ飾りになっている竹


釘が見えないように釘隠しがついていたり…


町人の暮らしぶりが至る所に垣間見えます
そして町家の特徴的な空間「坪庭」、それこそが最初にお見せした写真の庭です
隣とも道路とも隣接するために、どうしても1軒の間口が狭く、奥に長い形になってしまう町家では採光や通風を確保する工夫としてこのような「坪庭」を囲むような設計になっていました。


大きなお庭もいいけど小さい坪庭もまた風情がありいいですよね
完全プライベートな庭だからこそ遊び心も散りばめられていたのかもしれません。。。