こんにちは。
先日、スマートフォンのアプリで、「スカイマップ」なるものを見つけて、夜な夜な部屋の中から夜空を見上げているチビック・コリアです。
そのアプリを作動させて空に向けると、小さくて見えない星も、曇っていても、画面に星や星座の情報が映るんです。よく見える明るい星がこんな名前だったのか!とかこんないろんな星座があったのか!とか、新たな発見が出来ます。ただ、この辺りでは空が明るくてほとんど肉眼では見えないのが残念でしかたありません。
無用な街灯は節電のみならず光害にも影響大ですね。
さて、新住協という住宅の高気密高断熱を研究されている団体があるのですが、そこが行ったある面白い実験結果をお伝えします。
①遮熱シートはどれほどの効果があるか?
炎天下に4時間、通常使われる透湿防水シートと、遮熱タイプのもので遮蔽した箱の内部がどの程度温度差が出るか、というを比較した。
結果はたったの1℃しか差がなかった。とのこと。
② 木箱をいろいろな種類のガラスでふたをして、炎天下に4時間放置。
どの木箱の内部温度が一番上がったのか?
A:シングルガラス
B:ペアガラス
C:ペアのLow-e 断熱ガラス
D:ベアのLow-e 遮熱ガラス
E:真空ガラス
これ、わたしも考えましたが、はずれました。
一番 温度が高くなったのは Eの真空ガラスだそうです。
90度近くまで温度が上がったと。
逆にいちばん涼しかったのは・・・。
A:のシングルガラス
保温性が一番ないから、なんですね。
なんだか不思議ですが、よく考えればそうなんですよね。
ようは、どんなに外部の断熱をがんばっても、夏場、太陽光を室内に入れてしまうととても暑い家になってしまうと。
Low-eガラスの断熱タイプと遮熱タイプとの差も分かりました。
結局この両者はコーティング層が室内側なのか室外側なのかという差でしかなく、保温性に顕著な差がないから、最初だけ遮熱タイプは温度上昇が遅いが、最終的には内部の温度は一緒になりました。とのことです。
だから、過剰な期待は禁物!
南側は軒を出して、東西の窓は、遮蔽物を設けることの重要性を再認識しました。
p.s.この新住協で出しているQ値計算ソフトは弊社でも使用しておりますが、
先日、国の省エネ政策を見直す会議の中で、Q値(熱損失係数)の考えを廃止する案が出てきたようです。
「住宅については現行基準が建物の断熱性能(外皮性能)本位となっているのを改めて、設備の省エネや創エネの各性能も踏まえた一次エネルギー消費量本位とすることを方針の中に盛り込んでいた。」とあるが、太陽光発電やバカ高い高性能熱源機やら発電機やら蓄電池やらを設置すれば断熱なんてどうでもOK~てな考えにならないことを切に願います。