またまた

大工長谷川です。
写真がわかりづらいので、下から見た写真です。

野縁が組まれると仕上がりのイメージがしやすくなります。
太鼓梁も野縁が組まれて勾配に天井がはられる過程でだんだんと見栄えしてきます。ただ断熱材が200ミリあるので
その分は隠れます。
太鼓梁のことばかりですが、いいですよ~。15日は現場見学会です。
できれば触って欲しいです。あの圧倒的な安定感。
あの曲がったり、斜めに登ったりしている材料を組み上げる方法を編み出した昔の大工さんは凄い!
僕は太鼓梁を触るといい緊張が走ります。
自力のある大工目指して伝統工法の門をたたきました。
その会社の社長と事務所で話をしていました。
「今は各棟梁に弟子がついてるから、今は厳しい。弟子が多いと覚えられないから。」
ということでしたが、下小屋で刻んでいる棟梁に僕の道具を見てもらうことになりました。
もの凄い緊張です。
鑿と鉋を持ってガラガラと大きな扉を開けると、そこでは太鼓梁を削っていました。初めて見る古材ではない白いピカピカの太鼓梁でした。
感動しました。
道具を見られている緊張と、どうしても覚えたいという気持ちのたかぶりとで体が宙に浮いているような感覚でした。
初めて自分で墨付けした太鼓梁が納まった時の印象ものこっています。
太鼓が一本納まってホ~ッと安心していたら、次の太鼓の受け材に何にも仕事してなかったんですよ。何度見てもないんですよ。墨もついてないし。焦りました。
後でみんなで笑いましたけど。
今の新築にはほとんどないですよね太鼓梁。あっても分業化されつつあるのも悲しい話ですが。
日本の文化が消えつつあるんですかね。