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旧本多邸と浜松のお寺と豊川稲荷と・・・

The Honda House

こんにちは

先日、社内研修という名目で、浜松へうなぎを食べに行ってきました

あ、すみません。間違えました

 

愛知県の岡崎市にある『旧本多忠次邸』有形文化財)の見学に、社員総出で行って参りました。

この建物は、昭和7年に東京の世田谷で建てられたお屋敷で、縁あって岡崎市に移築されたものです。

詳しくはこちら

外観は、横浜にあるベーリックホールに似てるなーと思いました。

内部は、和洋折衷な造りです。

当時流行った『洋館スタイル』ですね

 

実は弊社大工の竹内が、その移築に関わっていたとのことで、いつもの軽~いノリで『見に行こー』と相成りました。

この時代(昭和初期)は、外国からの文化がどどーっと入ってきて、生活様式が急変した頃。

ファッションも「モダン・ガール」「モダン・ボーイ」なんて言われて西洋文化をスポンジのように吸収していた時代です。

建築に関してもご多分に漏れず、和風建築しか知らなかった大工が、仕上がりが洋風になるように、試行錯誤しながら洋風建築を真似て造っていたようです。

 

実際、大工として移築に関わった竹内に聞くと、いろいろな苦労話が聞けて面白いです。

日本建築にはあまり曲面は多用しませんが、西洋建築にはアーチや円形、曲線があちこちに使われます。

それを、日本の伝統的木構造で作るとなると・・・

  

建物内の壁に、漆喰塗りをしているところがあるのですが、そこはやはり昔ながらの日本の漆喰下地が施されていました。

そして、多くの部屋は洋風のつくりになっているのですが、『婦人室』は和風真壁造りで畳が敷かれていましたし、2階の客間もこだわった造りの和室でした。

やはり日本人、日本風土には和室は欠かせないのでしょうね。

 

Dining Room

Study

The bath

柄付モザイクタイルがかわいらしい浴室

妻壁の上にあるライオンのレリーフ
ライオンの顔が1/3程崩れていたものを再生したそうです。

2階のファサードに面する客間は「純和風」
外からは和室だなんてわかりませんね。

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お昼は、釜揚げうどん・味噌煮込みうどんで有名(?)な大正庵へ。

 

その後、竹内大工が以前手掛けたお寺の新築現場を拝見。

鐘楼堂、六角堂、住職がお住まいの建物の中も拝見させていただきました

 

 

Syoro

「四方転び」になった鐘楼。

四方転びとは、四隅の柱が少しだけ内側に倒れていること。

屋根瓦や鐘の重さが掛かることにより、重心がしっかり定まり、横揺れに強い構造となる。

六角堂。(弊社竹内が手掛ける)

宗教的な意味合いは、ちょっと省くとして、大工仕事としては非常に手間の掛かる仕事です。

今でこそ、CADを使えば角度は簡単に割り出せますが・・・ 大工の知恵ってすごいですね

お寺だけあって、住宅とは比べ物にならない大きさの材を使っています。

通し柱も四隅ではなく、あちこちにありました。 やはり立派です

「商売繁盛」豊川稲荷

Toyokawainari

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さらにその後、「商売繁盛」の豊川稲荷でお稲荷さんを食べ・・・

帰りの浜松で「うなぎ」を食べ・・・

途中の高速PAでおやつを食べ・・・

 

とてもとてもおなかいっぱい満足な建築&グルメ日帰りツアーとなりました