こんにちは
あっという間に桜が散り始め
年々春が短くなっている気がするこの頃です。
春夏秋冬のある気候がいつまでも続くと良いのですが
近年のあまりにも短い春と秋に
時々夏と冬だけになるのではと不安になったりしていしまいます。
ゴミの分別、リサイクル、リデュースなど・・・
大人の私たちが、日々の物の選び方、
そんな身近なところから気を付けて
いつまでも自然と共生できる社会を
子供たち、後世に残していかなくてはいけませんね
さて、今日はイベント情報ではなく
弊社の家づくりの中でも昔ながらのシリーズ
「板倉造り」についてブログでまとめておきたいと思います
大地震でも倉だけは倒れなかった。
と、昔から伝わる板倉工法で建てた建物は
昔から大事なものをしまっておく建物でした。
そんな日本の伝統構法『板倉造り』で建てる家。
板倉造りは、古代から伊勢神宮などの
神社建築に用いられてきた由緒ある構法。
農耕の拡大に伴う森林資源の後退、
限りある木材資源を補うために高まった土壁への依存を背景に
廃れつつありましたが、
筑波大学の安藤邦廣教授が研究し、
現代に合うように再興されました。
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こちらは逗子の自然派美容院さんです
②井籠倉構法
角材を井桁に組み積み上げる構法で、
部材の断面が三角形と四角形の違いがありますが、
構造的には、正倉院の校倉と同じです。
実際には、施工性を考えて、
はめ板を一枚のパネルにしてはめ込むやり方もあるようです。
その場合は剛性を高めるために、
はめ板の外側に縦に木ずりを貼ります。
トレカーサ工事では、スジカイを併用した構法を採用しています。
板倉造りの「筋交い」には
色々な議論があります。
通常「壁量」と「偏心率」を計算して
家の構造上の強さとバランスを設計するのですが
どの壁が「何倍」の強さを持つのかは
基準で決められています。
その「耐震基準」の認定を取っている板倉造り用の
パネルや工法もあるのですが
(それらを使用すれば筋交いは必要ないです。)
耐震の認定を得るにはある程度の固さがなくてはいけません。
弊社は板倉工法は地震の多い日本の昔ながらの
「免震工法」だと考えているので
「地震の力を適切に分散させて逃がす」作り方を
お勧めしています。
そして、最後の板倉づくりの特徴は
◎無垢の杉板で構築する
ことです。
『板倉の家』の基本は、
接着剤を使用しない無垢の杉板による構築です。
※先ほどの説明の通り、接着剤などを使わず力を分散させることが可能です。
無垢の木材は、有害物質を出さないため
シックハウス症候群などの心配もなく、
安全な生活環境が実現できます。
なかでも杉は、豊富・安価・強い・多孔質など多くの利点を持ち、
人工林で計画的に再生産されるため、
安定した品質と供給が担保されています。
また、1寸という厚板で壁や床が構成されているので、
杉板の優れた断熱・保温・調湿効果が期待できます。
昔ながらの知恵を受け継ぎながら
今の日本の社会にも、気候にも合った板倉づくり。