HOMEスタッフブログスタッフブログ >那須研修のいろいろ

那須研修のいろいろ

こんにちは。ししまるです。
先日テレビで放映された「古材倉庫グループ」のお話、ご覧になった方いらっしゃいますかね?
古民家や古材の価値を見出し、有効に利用していこうとしている方の奮闘記でしたね。
数ヶ月前に、このネットワークの存在を知り、「古民家鑑定士」なる資格があるのを知り、
その時のノリで「古民家鑑定士」の資格を取ってしまった自分としては、
古民家文化や古材の再利用をすることの重みや意義をもっともっと伝えて欲しかったと思ってしまいました。
古材を買い取って売って使ってもうらうことも、とても大切ですが、古民家がどんどん壊されてしまっている現在、その文化的価値を広く一般に認めてもらって、
残していく(改修・移築)ことが必要だと思っています。そして、それは技術の継承にも繋がります。
で、古民家のお話ではなく・・・ 昨日・一昨日、社員で那須へ研修に行ってきたときのお話しです。
最初に向かったのは「非電化工房」というなにやら怪しげなところ・・・
ここは、極力人工的エネルギーもお金も掛けずに家を造り、生活することを考えている方の、
実験・実践テーマパークです!細かいことは、検索して調べてください!


で、代表の藤村さんのお話がとても興味深い内容だったので、少しお伝えします。
場所は那須町。あの福島第一原発から約90kmというところに位置しているそうです。
残念ながら、原発事故の影響で、町中放射能に汚染されてしまったとのこと・・・
一般人にはなんの知識もない放射能汚染の影響は、ただ怯えるしかないですよね。
どんな影響があるのかわからない・・・
国の言っている事は信じられない・・・
不安と不満が募る町民に、彼は行動を起こす切っ掛けを作りました。
どのくらい汚染されているのか判らないなら、自分達で測定しよう!
どこまで安全でどこからが危険かの基準が判らないなら、勉強しよう!
すでに汚染されてしまってて、どうしたらいいのか判らないなら、自分達で出来る除染をしよう!
そして、町の人たちは、自分達で行動を起こしました・・・
その後に訪問した、同じ那須町にある材木屋でも、板材の放射線計測をされていました。
外にずっと置きっぱなしの材木は、やはり汚染されていたようです。
しかし、乾燥の終えた材木の表面をきれいに仕上げる(機械で薄く削る)と、放射性物質は検出しなくなるそうです。
放射性物質の付着は表面のみで、内部への浸透はほとんどなし!だったそうです。
事故後に伐採された樹も、表面の樹皮からは検出されても、製材後は検出なし!だそうです。
ただ、地表面に降った放射性物質が、まだ地中深くには浸透していないからかも・・・とも仰っていましたが、同時に、浸透してもせいぜい30㎝程度だろうと。
であれば、地中深くに根を張った樹齢50年からの樹木ではあまり影響受けないだろうとのこと。
そうやって、現状を把握し理解した上で、きちんと測って出荷して頂ければ、安心出来ますよね。
単に不安がっていても仕方がないですから、生産者も消費者も落ち着いて判断することが大切です ということで、研修は大変有意義でしたが、 長くなりますので、後日また報告します~