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木と竹と土と

こんにちは。久しぶりの更新になってしまいました
最近、周りの人に「痩せたね~」と言われることが多く、ちょっと期待して体重計に乗ってみたら、前とほとんど変わってなくて落ち込んでいるユアン・ジルベルトです。
顔は痩せても、見えない所に蓄積されているのでしょうか・・・
さてさて、先日の週末、2週に渡ってあるワークショップに参加してきました。
土壁の家の、竹小舞掻きと土塗りです。


最初に左官屋さんから簡単にレクチャーを受けます。
既に割ってある竹をシュロ縄でタテヨコに絡ませて固定していきます。
しっかりと固定するように、間隔が均等になるように、みんな黙々と頑張りました。


翌週は、土塗りです。
ワラを混ぜ込んで寝かしたもので、ちょっと独特なにおいがします。

最初は慣れないコテさばきでしたが、終わる頃には、みないいペースで塗りこんでいきます。
土を塗りながら、このお宅のお施主さんといろいろお話をさせていただきました。
わたしと一緒に参加した同僚の大工もかなり刺激を受けていた、かなりこだわった造りの家ですが、
お施主さんは、「いい家」なのは分かるけど、「不安で堪らないと仰っていました。
よく聞いてみると、コスト削減の為にこのワークショップを開催してみたが、それでも予算が厳しい~
大手ハウスメーカーやローコストメーカーとは違うのは分かるけど、この家の良さの「本質」がわからない~とのこと。
この家のどういうところが「いい」と思いますか?と聞かれたので、
伝統の工法を使っていること。(それを現代的に検証して、構造上も温熱環境上も明確に設計している!)
それを後世に伝えるべく、ワークショップ形式にしていること。(昔は萱葺きの葺き替えなど近所中で手伝っていた。)などをお伝えしました。
すると、とても喜んで下さり、このワークショップを開催して良かったと仰っていました
とても意識の高いお施主様で、インド・ネパール放浪で感じたことや、人間の尊厳や、これからの生き方など、楽しいお話を聴かせていただきました。(インド・ネパールの話は同行の大工も昔バックパッカーで放浪していたので、かなりマニアックな話を・・・ついていけなかった
全くの他人が、何の利害関係もなく、家造りをお手伝いする。
現代の日本では、ほとんどなくなったそんな家造り。
この家の壁が出来上がるのと同時に、わたしの中でも新しい何かが構築されました
今度、わたしの勤める工務店でも、土壁の家でセミナー&土塗り大会やります
それはまたご報告しますね。