こんにちは。
2/9(日)10:00-15:00に予定している構造見学会の会場でもある「板倉造り」の家。
まだまだ完成の様子はお楽しみなのですが、
今回は南足柄市の板倉造りのお宅をご紹介します。
南足柄の日当たりのいい丘に自然素材で快適を追求する家づくり |
南足柄の日当たりの良い丘に、S邸はあります。
空気と水のいい場所を求めて探し回り、最後にご夫婦が選んだのがこの土地。
坂道を上って行くと白壁に整然と窓の並んだその美しい建物は自然と目に飛び込んできます。
「心惹かれたので是非、中を拝見させてください」と、やはりこの辺りの土地を下見に来た人が突然訪ねてきたこともあったそうです。
実はこのきれいに並んだ窓の配置も、奥様のこだわりの一つ。
日本の住宅は内部の都合に合わせて窓を作る傾向がありますが、外観も美しくなるよう、窓の配置を考えた上で間取りを決めたといいます。
家具との関係も同様で、以前からお使いだったお気に入りの家具の納まりを考え、柱の間隔などを調整していったのです。
細部まできちんと考え抜き、設計・施工に反映させたことがこの美しさの理由の一つです。
場所にこだわったように、ご夫婦は家を建てるにあたってまず自然素材にこだわりました。
奥様はアレルギー体質で、これまで住宅のせいで体を崩したこともあったとか。
それだけに自然素材を謳う工務店をいくつも見て回ったのですが、隠れたところに合板をあしらうなど、心から納得できる会社に巡り合えずにいました。
また、家マニアを自認する奥様は小さい頃から住宅の間取図を見たりインテリア雑誌を読んだりするのが好きで、ご自宅を建てるにあたって当然実現したい思いがたくさんありました。
しかしそうした思いも、煙たがられることが多くてお困りだったといいます。
建材から意匠、内装まで、家づくりに対するあふれるほどの思い。
「それらをすべて受けとめてくれて、しかも要所要所で適切なアドバイスをもらえた唯一の会社がトレカーサさんだったんです」とご夫妻は仰います。
ご夫婦が探してきたというお気に入りのアーチ型の玄関ドアを入ると、完成から5年経った今も木の香りが漂います。
1階の床は赤松の無垢材で、2階は杉材の板倉造り。
1階の内壁は漆喰や土佐和紙などを使い分け、天井にも吸湿性も高い土佐和紙、断熱材にはセルロースファイバーと、まさに自然素材の家です。
水回りなどのタイルや自然石、木製サッシの窓やステンドグラス、おしゃれな照明器具、スイッチやコンセントのプレートなどは一つ一つ、すべて奥様が探して用意されたもの。
またお二人とも、家で過ごすのが楽しくて休日の外出も少なくなったとか。
理想の家を建てることは、理想の暮らしを手に入れること・・・ご夫妻の笑顔は、私たちにあらためてそう教えてくれます。
主な材料は新聞紙です。
粉々にした新聞紙に麻の繊維を混ぜて作られます。
天然木質繊維の自然素材で、吸放湿性を持ち、適度な湿度を保つ大変エコな断熱材です。
植物を原材料としているため身体に害が無く燃やしても環境を汚すことはありません。
また、呼吸している為に自然に室内の湿度やホコリを吸収する性質があり、時間の経過とともに風合が良くなっていくのが特徴です。
さて、ご紹介した板倉造りのお宅。
少しでも暮らしをイメージして頂けたら幸いです。
日曜日の見学会では、まだ構造の骨組み状態ですが、
ここは、これから新築を考えている方に是非ご覧頂きたいと思っております!
是非お越しください♪
■伝統工法板倉造りの家
「構造見学会」
★日時:2020年2/9(日)
※9日(日)は、10:00-15:00までの間、ご予約無しでご覧いただけます。
★場所:大磯町大磯459-1
※大磯駅より徒歩5分
会場に駐車場がありません。周辺のコインパーキング又は公共交通機関をご利用ください。
費用:入場無料
日本の伝統構法『板倉造り』で建てる家の構造見学会です。
板倉造りは、古代から伊勢神宮などの神社建築に用いられてきた由緒ある構法。
柱を建ててその間に厚板(30mm厚)を落とし込む構法で、
構造的には、伊勢神宮などの神社建築と同じです。
木の特性であるめり込み、「粘り」に期待し
杉をふんだんに使った板倉造りの家は
まさに日本の気候風土に適し、地震に強い家と言えます。
見学会の見どころ |
①板倉の壁や柱を構成するのは、紀州産の杉板で結露・カビ・ダニ対策。
②新聞紙からつくるセルロースを綿状にして吹きこむセルローズファイバーで断熱・吸音・壁内結露対策。
③素のままの自然素材を使い、まるで森林浴をしているような木の香りで心身リフレッシュ。